my favorite place 萬年山 青松寺
愛宕にある曹洞宗の禅寺
この禅寺を何年か前の通りがかりに見つけ、何かに惹きつけられ山門をくぐった。日曜日の夕方あたりには誰もいない。観光場所でもない。私は宝のような場所を発見したような気がした。
以来 可能であればここを訪れる。そしてしばらくここの幽玄といってもいいような空気感に浸り浄化されてから家路に就くことにしている。特筆すべきはここで人を見かけたことはほとんどない。
都心の愛宕にあって、慈恵会医科大学附属病院と愛宕グリーンヒルズに囲まれひっそりと堂々と存在している。しかし確実に異次元の気に満ちている。なんという落ち着き、こんな静寂で落ち着き払った神秘的な場所なのに、だからこそなのかいつも誰もいないのだ。平日昼間に試しに訪れてみたが、やはり私一人だった。ここは決して寂しい感じはしない。だが確実に別世界なのだ。私にとっての最高の癒しの場所である。最近では導かれたのだろうかと感慨も一層深まっている
my favorite things -TVdorama-
過ぎし日のセレナーデ
90年代のドラマ。神戸と東京を舞台に展開された人生ドラマで
今見ても人生ロマンを感じる好きな作品だった
この雰囲気、今の時代にはない かつて大人は大人っぽかった
というムードがたまらない
服装、所作、インテリアすべてがさりげなく落ち着いていて
洗練されていて美しい。
俳優陣の田村正和、古谷一行、高橋恵子の演技、醸し出す雰囲気が素晴らしい
田村が座る喫茶店はかつて私も良く通った神戸のJAVAというJAZZ喫茶
だったことも懐かしい思い出。過ぎし日のセレナーデ
放映していた当時から感じていたが、今見てもやはり文字通り
過ぎし日のセレナーデだった。
a summer day
街の木々から差し込む夏の盛りと終わりが同時に感じられる白い輝き。
海でも山でもなく、都市の風景の中にそれを感じて季節というものを意識してきたような気がする. グレイがかったトーン 白く鋭い輝き、そして緑。
my favorite a moment
8月14日 夏極まった感。ここから夏は過ぎ去っていく。
毎年この8月13日から16日頃 夏の美しさが幻想かと思うような瞬間に出会う。
Haneda Airport
私は羽田空港が好きである。人工的なのに淀みのないこんなに爽快な場所があるだろうか。それは旅立ちという気分から生まれているものかもしれない。同じ旅立ちでも東京駅とは全く異なるこのムード。空という要素がこのクリアーさを生み出してるようにも思える。ここのカフェで過ごすひととき。展望デッキから見る空は、すがすがしさの奥に遠い何かを感じるあのフィーリング。そのすべての感じが好きなのである。
曽野綾子 都会の幸福
以下は本書抜粋の文章
高層建築や高速道路が都会の空にくっきりと浮かんでいる姿を見るときに私は反射的に生の胎動を感じる。私はその道を都心に向かって車を走らせていた。私の背後には、茜色の夕映えがまだ残っており私の前方には都会の灯が光始めていた。何という生き生きした輝きだろうと私は思った。自然と人工の灯がお互いに少しも侵しあうことなく伯仲しているみごとな時刻であった。
美の観念には明らかに2つのものがある自然の美と、人工の美である。この二つのものを、同時に同じ
土俵の上に並べて論じることはできない。都会の美は人口の美の極限をめざす。都会の一隅に、たとえ自然の木立があろうとも、それはデザインをもとに植えられた木立なのだから。そこにある自然はすべて計算された自然である。そして現代の人々は、計算され管理された自然が実は好きなのだし、ほんとうの自然は、人間にとって生きにくいところであり・・・人間によって充分に管理され、創造された都市は、人間のあらゆる生活の様式の上に、人間の賢さと意志を表そうとする。これはまことに知的で魅力的な操作である。・・・・・東京の地価が高いのは当然である。なぜなら東京の地下には魂の自由代が含まれているから。個人を温かく埋没させる。勇者にも卑怯者にも優しく・・・多くの人が東京を捨てるが、反対に多くの人が東京に来ると、もう決して故郷には帰らない。それほどに東京は一部の人にとっては、住みいい土地なのである。
私的感想
なんて言い得て妙な。20230708
”Sing and Roses” misato watanabe
日の光が陰極まって陽に転じ陽極まって再び陰へと向かう
そしてまた陽へ という自然のサイクル。
特に夏至というのはどこか不思議な神秘性を帯びている。
個人的な感性でなぜかそんな季節にぴったりと
感じているアルバムで 人生の陰影と揺れる輝きが出会い
すれ違っていくような瞬間 ターニングポイントをイメージする
深みあるどこか温かい声と キラキラした中に美しい陰りを感じる
アルバム。不思議な1枚 20230621
川端康成 古都
一卵性双生児である若く美しい娘二人が幼いころ理由あって別れ、それぞれの環境で成長し、あるとき再会するというストーリー。その二人を取り巻く人間模様と人物形成に影響を及ぼした精神的な環境を描き、流れるような美しい文体で展開される作品であり読後、なんと豊かなものを味わったのだろうという気分にさせてくれる素晴らしい嗜好品である。かつてこの古都もノーベル賞候補にあがったというが、雪国より個人的に好きな一冊である。この作品はストーリーや登場人物より川端が愛した自分の中にある京都の風土を何よりも描きたかったのではないかと思う。話の筋やキャラクターはこの作品においては古都の風土を引き立てる点景のように私には感じられるのだ。
私自身、大学時代を京都で過ごしたがその当時は好きな音楽を聴いて毎日バイトばかりして過ごしたことくらいしか街の思い出がないことを思うと残念でならない。そして時がたち社会人になってから京都市中京区という主人公の御棚がある同じエリアでKYOTOオリジナルデニム生地を売りにしたジーンズショップの設計に携わったこともあったが、そのSHOPは潰れてしまい今はもう存在しない。なぜか私の人生の中であっさりと過ぎ去ってしまった京都。今改めて川端康成という作家によって京都という都市を彼の想像力の世界のなかで体験した。芸術家とは現実の人や物のエッセンスを脳内に取り込み、イメージの世界に遊ぶものだが、その驚嘆すべき才能によって生み出された”古都“は現実京都とは別の川端が生んだ異次元空間に存在するシックな場所として時間を超越し読者の心のなかに存在し続けている。20230416
東山魁夷 “山嶺湧雲”
市川市にある東山魁夷記念館にある絵画。私はどちらかというと国を代表する権威に属するようないわゆる大御所といわれるような作家のことに興味はなかった。もっとインディペンデントでマニアックなアーティストが好きだった。
しかし数年前この記念館に始めて訪れた際、そんな表面的な考えがいかに愚かしいかということに気づいた。北アルプス奥穂高をイメージしたこの作品は幽玄とそこに神を感じるような神秘的な作品であった。私は自分が良いと思ったものでもすぐ断定できないひねくれた癖があり、それが勢いで感じたものなのか本当に好きなものなのかを時の洗礼を経ることによって確かめてみたくなる。東山魁夷のような巨星に対して、何を生意気なというほかないのであるが、未熟で偏見がある性格だからしょうがない。それが自分なのである。最近久しぶりにこの記念館に足を運んでみた。作品とは別に東山魁夷が人生で縁のあった場所は私の人生の縁のあった場所と似たところが多いことが判明した。そして何かの良さをより深く感じるということにおいて、縁も所縁もない何かにそう思うわけでなく何かしらの類似した価値観の繋がりによって、それはもたらされるものなのかもしれないなと感じる体験でもあった。 2023 0404
池波正太郎 日曜日の万年筆
私は池波正太郎の書いたエッセイが好きだ。時代背景は主に戦前の昭和の東京について書かれたものが多い。浅草、茅場町、兜町、銀座、日本橋など彼の生活基盤の中での人間観察、人情について、食べ物のこと、などが多く書かれているのだが、物質的には今の東京よりずっと質素で暗そうなはずなのに、むしろ人間の暮らしている感じはむしろ今より健全で明るい感じがする。その当時の東京の人情味と、やはりどこかさっぱりしていて豊かな感じが伝わってくるのだ。
吉田健一が同時代のハイソサエティに属する作家だとすれば池波正太郎は東京の下町生まれの庶民の作家である。二人の共通するところは読んでいてとても豊かな気分にさせてくれるところである。心の棘が抜けてまろやかに円熟していくような感覚が心地良い。吉田健一が外国文学といったアカデミックな知識と経験からくる教養の豊かさがあるのに対して小学校しか出ていない池波正太郎のエッセイはおそらくこの人が元々持っている素養、育てられ方(周囲の人間に優しくされて育った人が持つ品の良さ、やさしさ)からきていると感じる。人間への観察、まなざしが素晴らしく、読む人の心を温かくしてくれる。それでいて戦前の生粋の東京人らしい“粋”が備わっていて、実にまろやかでどこか慎ましい。
このエッセイの“子供の頃”という章は特に好きで、彼が祖母や曾祖母までいるような家庭に育ち、多くの大人の愛情を受けて育ったことや、自分を育む東京の街へのそこはかとない愛が文章にじみ出ている。話の中で、曾祖母が死に際においても普段通り子供たちへのやさしさや気配りを保っている様子や江戸っ子としての言葉使いなど、別のエッセイ “たいめいけん”の主人の亡くなるあたりの描写と同じくなんと軽妙洒脱なことか。人生を恐れながら小難しく生きてきた私にとって、市井の人間が生きて暮らして死んでいくという当たり前の中にある愛情や人生の楽しさ、軽やかなな生活態度の素晴らしさを、さりげなく伝えてくれるエッセイ集であり、休日、コーヒー傍らに読む味わいは格別。
20230305
デビッド ボウイ ZIGGY STARDUST
言わずと知れたロックアルバム。音楽も良いが実はそれ以上にグラフィックアートこそ歴史に残る名曲のような作品だと個人的に思っている。薄暗い路地のムード、建物のディティール、画面のマチエール、宇宙からやってきた架空のスター「ジギー」の栄枯盛衰というコンセプトを含め、このジャケットワークには、場面の奥にどんな世界観が広がっているのだろうという想像力を掻き立てる力があるように思う。ロンドンという街を超越した架空の都会といった風情は、イメージの中に遊ぶ醍醐味、時間を超越したどこかに誘われる魅力を持っている。
20230303
矢野顕子 あしたこそ、あなた
1981年の作品。山下達郎 サンデーソングブックのYMO高橋幸宏追悼特集の中でかかっていた。
矢野顕子、坂本隆一、細野晴臣、高橋幸宏、山下達郎というメンバーがつくりあげたファンタジーな一曲。達郎氏は番組の中でこの曲の技術的魅力について紹介していた。
この作品のようなLIGHTでPOPで垢抜けした東京のイメージを 当時世界に発信し 牽引していたのがこの人達だったということを改めて痛感した。
この曲の かわいらしさ と半面どこか大人っぽいムードにある核心は、まるで透明に輝く キラキラした泡沫がはじけ消えゆくようなうつろい "儚さ" にある。曲全体に行きわたる "束の間の夢“ のような輝きは 儚さというエッセンスと共にあるのだ 。シュガーベイブのダウンタウンやパレードなどにも繋がる、感性としての都会とは何か。が音楽として表現された芸術的CITYPOP。傑作。
クリスレア -SNOW-
2023元旦の夜 ゆったりとした気分で聞いているのが
このアルバム。どこかクリスマスチックなムードも漂う。
思い起こせば16才の時にNHKサウンドストリートでピーターバラガンがかけた最後の1曲 スティールリバーが決定打となった。寂しく温かくもあり美しく、躍動的でもあるこの曲はブルーな少年の感性に刻み込まれ、都会の冬のイメージを作り上げる原型となった。 佳作
prince &revolution -parade-
映画アンダーザチェリームーンのサントラ盤。映画自体は未だ見たことがない。高校生の時に初めてこれを聞いてプリンスの印象が変わった記憶がある。
アルバムを通して幻想世界に誘われるアート作品のような印象を持っていた。中でもヴィーナス・ドゥ・ミロ、と4月に降る雪の2曲は透明感の中に包まれた純度の高い美しさを感じていた。
しかし高校生だった私が心から好きな作品とまでは言い難く、相対的に地味で不思議な作品でもあり、その後あまり聞く機会はなかった。しかし最近この作品を思い出し、聞き直してみると、どこか白いベールの中の美しい悪夢のような感じが心地よく、聞き流しているといつしか空間が別次元に変わっている。
歌詞は普段気にしていないのだが、ラスト曲、4月に降る雪に感じたのは、避けがたい悲しみを悼みやさしく寄り添うかのようであり、個人の悼みを超えて多くの人間が何代にもわたって感じてきた悲しみの本質を癒すようでもあり、優しくも詩的であると同時に哲学性を背後に感じさせる珠玉の名曲であることに改めて感動した 20221106
デヴィッドクロスビー FOR FREE
バーズ、クロスビースティルスナッシュ&ヤングのメンバーとして
著名なメロディメイカー デヴィッドクロスビー この80才の老人
は歳をとるごとにどんどん洗練された音楽になり、しみじみ良いと感じる作品になっている。静かに流しておきたい都市空間ウォーミング音楽。目立つ要素はないが、温かみとクールのミックス感、飽きのこない感じ、かつてジョニミチェルをプロデュースした彼のこの音楽のようなムードに私も近づいていきたいと、形のない音楽にロールモデルを感じた1枚である 20221103
神戸にしむら珈琲店
出かけた際には中山手通りにあるにしむら珈琲本店に行ってコーヒーを飲むことがささやかな幸せである。この店はどことなく雰囲気が変わった神戸の街にあって、トアロードデリカテッセンと共に好きなフレーバーを感じることができる場所の一つである。その日がラッキーであれば絶品のアプシェル シュトゥルーデル(数量限定)を注文することができ、そんな日は嬉しい気分と共に帰ることができる。純粋に幸せを感じることってそんなことなんだなと思える好きな場所である
英国に就いて 吉田健一
東京の昔、金沢、わが人生処方,汽車旅の酒などお気に入りのものは多くあるが共通して好きなところは、食事のことに対する描写が何とも言えず豊潤であるところである。魅力的な食のシーンを描く作家は他にも多くいるが、吉田健一の文章全体に感じる普遍的な何かは、一度はまってしまうと好きなメニューのようにちょくちょく読みたくなる。この本の章にある”英国の四季”に解説される冬の過ごし方(主に食事)についての描写は言葉遣いから何から何までとても味わい深い。上記にあげた"わが人生処方”なども全体を通してのイメージがおおらかである一方でそこに人生の真理のようなものをさりげなくちりばめている。吉田健一は元々アカデミックな人なのだが、彼の書く味のある散文はアカデミックから離れた誰もが素直に認めることができる真の教養、すなわち豊かさを感じることができる素晴らしい文章であり、何年たっても読み返すたびに良い音楽や美味しい食事、魅力的な絵画のような深い喜びを与えてくれる大好きな作家である。 20220910
カリタ ダイヤミル
このミルを親の代から使用してかれこれ45年くらい経つ。ずっしりと重く3.3Kgもあるが、豆を挽くとき安定していてとても使いやすい。特に手入れもしていないが構造がシンプルゆえに頑丈で、長く生活を共にしている。もっとスタイリッシュなデザインなものもあるのだが、ざらざらとした鋳鉄に焼付塗装と木製の粉受けと真鍮のつまみという無骨な質感とこの絶妙な存在感は唯一無二でいわゆる一生ものの風格が漂っている。毎日2、3回はゴリゴリと豆を挽いているが壊れる気配すらなく、時々ホッパーの蓋を開けて豆が硬質鋳鉄カッターの刃によって擂り潰されていくいく様子をみているひとときが無心になれてとてもいい気分である。魔法的な力を宿しているどこか不思議でかわいい道具である。
20220815
エゴン シーレ 4本の木
ウイーンの表現主義画家エゴン シーレが亡くなる前年に描いた作品
この哀愁漂う黄昏感 葉が落ちつつあり盛りを過ぎて衰えの見え始めたところ この寂しさを嫌う人が結構いるのは知っている。エネルギッシュを好むというのは人間の素直な感覚だと思っている。だけど私はこの絵を見ているととても心が静かになる。それは今の年齢になってということではなく、19才の時からそうだった。それは美意識の問題というこよりこの寂寥感と共にあるそれ以上にどこか温かい穏やかな深みのほうに魅かれるからだ。真ん中に描かれる沈みゆく
太陽に視線が移るとき、脳裏に浮かぶのは何層にも重なった雲の向こうにある到達という言葉である
2022 0811
店頭でこのアルバムを見つけて即ジャケ買い。
部屋に飾るレコードジャケットが頻繁に入れ替わる中、ずっと立てかけてあったお気に入りの1枚だ。中身の音楽といえば、ジャケットイメージに違わぬ、霞のかかった美しさ、通り過ぎて行った青春といったような雰囲気で、大のお気に入りだった。二十歳そこそこで過ぎ去った美しさのような感じをとても好んでいたこと、今聴き返しても当時と同じ気持ちになるということに、青春が若年寄な感じだったのか、自分自身が変わっていないのか、はたまた幼いころから老人のような心境があったのかわからないが、実は生まれたときから死ぬまでの人生を始めから回顧している別の自分がどこかにいるのではないかとも感じた。
最近思い出したことに、私が二十歳くらいのときノートに書いていたことに、「早く老人になりたい」ということがあった。苦しかったのか、経験を終えた人間へのあこがれだったのか。どうなんだろう 20220713
マカロニほうれん荘 鴨川つばめ
小学生のときにこの漫画から受けた影響は計り知れない。ドタバタとナンセンスギャグの応酬、洒落たファッションとミリタリーエッセンス、各章の扉絵のアートチックなセンスなど、マニアックさのちりばめられ方がどこかCITYを感じさせるギャグ漫画だった。
鴨川つばめにとって、その脳内イメージのなかで繰り広げられたキャラクターたちとの戯れ、そのことこそが彼の青春だったのではないかと感じるとき、最終巻でより切なさを感じるのは私だけではないだろう。彼のイメージのなかに存在し生きていたキャラクターたち。そこで展開されたスピード感と輝いていたお祭りの日々は長くは続かなかった。人々を魅了しながら駆け抜けていったアート系ギャグストーリー 。宴のあとのような余韻が粋な作品でした。かつての米米クラブや70年代末から80年初頭のイギリスのアート系バンド、デフスクールってこの世界に近かったように思う・・・20220502
Reflection (live) - Prince & Wendy Melvoin
少しさびしげで洗練され、さりげなく温かく豊かで優しく静かな情熱を帯びたscene.
孤独な都市生活者たちの複雑な美的フィーリングをささやくように歌い演奏するプリンス。そして寄り添うようにギターを奏でるウェンディ。
そんなアコースティックライブなこの一曲は 美しい陰りのような旋律がまるで夜の雑踏の片隅でそっと輝く石を発見したような気持にさせる。WENDY&LISAにも通じるこのムードが実は一番好きな世界かもしれない
向田邦子、久世光彦新春ドラマシリーズ(傑作選)
向田邦子原案のドラマ
空の羊 いとこ同士 女正月 華燭
出演は田中裕子、小林薫、加藤治子が常連。ナレーションは黒柳徹子
昭和初期 池上本門寺裏 石段を上がったあたり・・という場所が設定の
家族ドラマシリーズ 温かい団らん、秩序ある丁寧な暮らしの中に
談笑や思いやり、寂しさや切なさ嫉妬情念などが描かれる
幸せの中にあるひっそりした影、ドロッとした感情など
向田邦子世界の魅力が展開されている。
明るくはないが温かい絶妙なテイスト
時代背景のムードと俳優たちの存在感。池上本門寺裏石段を上がったあたり
という場所のもつ時代の超越感。
人の心に様々な思いがあって。いろいろあっても家族は営まれていく・・
そこはかとない温もりの後味に はまってしまうのである。
プロフェッショナル仕事の流儀 漫画家 井上雄彦
20211004
この動画をもう何度見たのかわからない
なぜここまで惹きつけられるのか。
自分の心にあるものを見つめそこに住んでいる人々(キャラクター)を描き出すということを
一念に深く深く心に分け入ってそれを作品に、仕事にしている
実はこの人のしたいことの核心は絵でもストーリーでもない
自分の心に住んでいるものをひたすら見つめたいという欲求である
そしてそのことを通じて自己とは何か世界とは何かという核心に迫ろうとしている姿である
一人自問自答し喫茶店をはしごする彼の姿に私は釘付けになる
修行僧でも哲学者でもない。一人の漫画家の姿だ
彼の徘徊する街や雑踏はそんな彼をそっけなく、しっかりと取り込みながら放っておいてくれる。
そんな背景と自分の追求する何かを孤高に見つめ続ける姿に私はいつも引き込まれるのだった
Joni Mitchell Night ride home
夜の少し寂しげな、けれど暖かい感じ。バックを固める Fusionプレイヤー たちのサウンドは練られ洗練され、聴く人は完成度の高いどこか特別な唯一無二の世界観と出会うだろう。
そんな作品に21才の時に出会い理想の世界観が心の中で確立し、この世界が現実世界の、都会のどこかにあるのではないかと今もそれを模索して生きているような気がする。深みある輝きを放つ別格の1枚。
最後に戻りたいところ それは- Night ride home- という場所
20210114
麦秋 小津安二郎
気にいったものは長く何度も見続ける性格で、そういった意味では小津安二郎の作品がもっともそうかもしれない。最初から最後まで淡々としたシーンの中に描かれる、温かみや登場人物の所作や言葉の美しさというものは日本人がかつてこのような品性を持って日常生活を送っていたことについての小津の深い愛情と美学からくるものであることは言うに及ばないが、何度みても飽きないというのはそれがやはり心地よいものであり、人生の質をあげることとはどういうことかという1つの解答が描かれているような気がしている。この押しつけがましさや気どりとは無縁な、いいもの感が多くの人に長く愛される所以であり、ジャンルや人を問わずこのような良さを味わえるような何かを見つけたいといつも感じているのだが、なかなかそういうものがないからこそ、これらの作品の存在価値が際立つというものであり、いいものを経験したあとの豊かな気分が味わえるのだ。 20190905
ELVIS COSTELLO WITH BURT BACHARACH "painted from memory"
バカラックの懐かしくメロディアスな曲調にコステロの情熱的な歌唱がマッチした佳作で、長く聞き続けている。人生の中の一場面をドラマティックかつ繊細に大人っぽいムードで切り取った、心温まる1枚。冬になると聞きたくなるのです。2018104
AZTEC CAMERA : DREAM LAND
夏になると聴きたくなるのがアズティックカメラのこのアルバム。夏の日、光、風、海岸沿いといった思い出と共にある。23歳の思い出とこのアルバムの記憶がペアなのは今ではとてもうれしい。若い頃は冬のほうが好きと斜に構えていたので思わなかったが、夏はやはりなぜか美しいと思う今日この頃。プロデユースは坂本龍一 20170727
SPACY :山下達郎
山下達郎氏のアルバムの中では一番のお気に入り。曇り空からぼんやり光が射した場所にいるような 繊細さとアンニュイの世界。楽曲のアレンジセンスが心地よく、聞けば聞くほどその良さが印象に残る。古さを感じさせない、いつまでも長く付き合えるアルバム。私も何かこんなセンスのものを作ってみたいと感じさせてくれた作品である。少年時代の私はザ ベストテン、学生時代は山下達郎 吉田美奈子 坂本龍一 矢野顕子 ピーターバラカンNHKサウンドストリートが大好きで、当時関西でネガティブに青春時代を過ごしていた私にとって この人たちの音楽は東京の象徴のようなイメージがあった。それは垢抜けて大人っぽく落ち着いたセンスのCITYポップミュージックであり、日本にもこんな別世界があったんだというあこがれの想いが若い日の私の心を希望で満たし、豊かにしてくれていたのだった。時代も変わり、実際住んでみた東京は当然そんなイメージの場所ばかりではなく多種多様であるが、かつて抱いたそんな音の世界観とあこがれがあったからこそ、こにに長くいるのではないかと感じることさえある、影響力の大きいアルバム。20170625
rod stewart : every picture tells a story
牧歌的でそこははとなく憂いのある大地に佇んだような、懐かしい故郷に舞い戻ったような、そんな気分になるアルバム。高校生の頃、学校さぼった春の日に聴いていたのを思い出す。それから時が経ち、ある時スコットランドを旅行した。田舎の林道を通り過ぎようとしたとき、ふと同じ感覚に包み込まれた。この感じを 私はずっと前から知っていると思った。旅とは忘れている何かを思い出す道程かもしれない。
備中高梁にて
今年の夏、岡山県 備中高梁を訪れた。倉敷を過ぎた古い城下町。8月13日午後14:00頃。
その日の外気温は37℃。炎天下のなか町を練り歩いた。暑さのためか人はみかけない。
無人空間のような町、あまり観光化されていない
なんとなく寂れたような、だからこそ
昔がそのまま閉じ込められたような不思議な感覚が楽しくて、熱中症も気にすることなく
歩き回った。滝のような汗 静まった街に陽炎ゆらめく。
タイムスリップしたような感覚。
予定もなくなぜここを訪れたくなったのだろう。倉敷で降りるはずがここにきていた。何かに呼ばれたのだろうか。
三角西港
熊本県宇城市三角町。母が生まれ育った町であり私が子供のころから夏休みになれば帰省した場所でもある。親が仕事をリタイア後、この地に戻っていたこともあり、私も時々ここを訪れた。その際に散歩がてら 赴く場所が三角西港だった。ここから見る海と空が好きで、何時間も過ごしたものだった。今回の熊本地震で親はこの地を離れることになってしまったが、ここから見ていた風景は私の中にしっかり根付いてる。私にとって思い出とは風景であり、流れていた風であり、匂いの記憶である。今日で私は46歳という年齢になった。いくつかの人生の節目が過ぎ去って、これからどんな風景を人生の中で見ていくことになるのだろうと、この海の向こうに見える、まほろばのような光を思い出し そう思うのだった。
prince:purple rain
先日惜しくも亡くなったプリンスの楽曲の中でも1番好きな曲であるi would die 4u そしてパープルレインへと繋がるれが魅力的なアルバム。このあとに続く、 アラウンド ザ ワールド イン ア デイ、パレードという素晴らしい作品と共に、個人的には同時代のマイケルジャクソンより傾倒したアーティストだった。自分の中の嗜好が変化する中で、中2のと きに耳にしたエンデイング曲が2016年初夏の夜にも変わらぬ エンディングの名曲として聞こえたことが嬉しかった 20160528
長年 良くしてくれた知人が亡くなった。
”旨いものでも食べにくるついでに線香でもあげにきてくれ。”という遺言を実行すべく 北海道に旅立った。
そして旅の途中で立寄った函館にいる。日本細見というドナルドキーンが書いた 結構 昔の本で読んで、一度訪れて見たかった場所。予備知識もろくに入れずにやってきた。
4月2日。空は重たく灰色で まだ寒い。とぼとぼと坂道を登り、ロープウェイに乗って有名な夜景を眺め、気のむくまま街を歩く。寒さしのぎに入った地元のハンバーガーショップに入る。冷えた体に店内の暖房が伝わり、1人ボーッと考えていると、浮かんでくるのは、人生の足跡は過ぎ去ってしまえば夢のようだと感じること。
いつか誰かが存在した場所。その場面に戻ることはできない。ただ記憶の中にその瞬間はあるのみ。
ただし私達はその残り香を感じ取ることができる。
人生は思い出でできている。そう誰かがいっていた。豊臣秀吉?違う。彼がいったのは “難波のことは夢のまた夢”と言ったのだ。たぶん同じ意味だ。
ところでこの店のエッグバーガーは旨い。ラッキーピエロという店 “幸運なピエロ。”
ますます人生が夢のように思えてきた。 20160402
小屋のある風景
なぜか昔から小屋の佇まいに惹かれてきた。でも生まれてから今まで、小屋に住んだこともそこで遊んだこともない。
それと同じように会ったことは無いのになぜか親しみを感じたり応援したくなる人がいる。それらに感じる懐かしいような感じ。姿形は違っても、知っている感じ忘れているようで忘れていないもの。遠い記憶の中で繋がっている存在。我々はそんな場面をいつかどこかで経験しているのだろう。そしてそのとき感じたフレーバーを心のどこかで探し続けているのかもしれない。時空を超える光のようなものを。
トッド ラングレン:runt the ballad of todd rundgren
切なくて暖かい気持ち。そんな気分を音楽で教えてくれたような作品
20160131
Janis Joplin - Little Girl Blue
レコードが好きでずっと買い集めていた。将来は中古レコード屋になろうと思っていたが、いつの頃か止めてしまった。そんな自分がCDを始めて買ったのは確か中学生だった。記念すべきファーストセレクションに迷ったが、選んだのはJaniJoplinだった。前日にFMラジオでかかったLittle Girl Blue を聴いてぶっとんだからだ。何か魔女的な人が魂を搾り出すように歌っている。そのときの私にはこんなひとが世界にいるのが(のちのち "いた"ことがわかるのだが)驚きであり、また希望にも感じられた。彼女が何を言っているのか分からなくても この曲の 悲しみを癒す暖かい光のような印象にただただ 聞き入るばかりだった。 20160114 カテゴリー:音楽
https://www.youtube.com/watch?v=kabRx5uW8PM
十勝平野に立つ
初冬に訪れた十勝平野は夏の最も美しい風景とは
違った。厳しい冬に入る直前のひと時の穏やかさ。
そこは澄み切った広い空のなかにひっそりとした どこか遠くを感じさせるような輝きがあった。ささやかであるが特別な瞬間に居合わせたような気がして、耳をすますと 力強くて暖かい何かを 感じた。
そこに生まれ育った私の友人も そんな人だった。
BELLS: 吉田美奈子
16歳のときラジオから流れるCHRISTMAS TREEを聴いたときの感動は、私の意識に今も残る。自主制作盤として発表されたこのアルバムは、肌寒さを感じる季節になると自然と聴きたくなる。
暖かさと都会のさびしさのようなものが融合した作品であり、歌声に神秘的な崇高ささえ感じる1枚である。
YOSHIDA MINAKOは中森明菜への楽曲提供で得た印税でこのアルバムを作成したという
現代美術家、大竹伸朗の版画
「HIDEMI SUGINO」 東京 京橋
日本のパティシエ、京橋「HIDEMI SUGINO」オーナーシェフ。世界のトップパティシエが集まる「ルレ・デセール・インターナショナル」会員であり、日本を代表する菓子職人の一人である。輝かしい受賞暦を持ち、プロフェッショナル仕事の流儀にも取り上げられるが、多店舗展開やデパート出店も断り、自身の手で菓子をつくることにこだわり、裏通りにひっそりと店を構える。
特にSWEETS好きでもない私だが、初めてここのケーキを食べたときには感動した。なんというか 本当においしいものというのは、いい音楽や本のように別世界を感じる喜びのようなものを人に与えてくれるのだ。いかにしてそのような創造がなされているのかは、そのドキュメンタリーを見れば垣間見えるのだが、地味でも必要なことを確実にやり続ける という点に こだわりと工夫を集中させていることがわかる。全てがものづくりの本質を貫き通す通すための在りかたであり、業種は違っても、そういった点において尊敬を感じるのである。私はいつまでもここのケーキを食べたいと思う。そのために杉野英美さんにはいつまでも健康でいて頂きたいと思っている。多くの人がそう思うように。 2015 0913
ボニーレイット:Too Long At The Fair
昔好きで聞いていた ピーターバラカンのサウンド ストリートというラジオ番組で、ボニーレイットのToo Long At The FairとCry Like Rainstormという2曲を知った。
どちらも70年代の曲だが、かかっている間 暖かくて儚い 遠い場所に連れて行かれたような気分に包まれる素敵な曲だった。
最近Too Long At The Fairを歌う1976年のボニーレイットを見た。私は普段ミュージックビデオをあまり見ないようにしている。自分の中に浮かぶ曲のイメージ空間を大切にしたいからである。そして、自分なりの曲の世界観が出来上がって後に 特に興味が湧くと アーティストが歌う姿を見るようにしている。そこでまた別の発見をすることがある。それは曲を歌い演奏している人間の魅力、時代のフレーバーを感じながらも 時を超越した音楽の魅力を再認識するときである。 その当時の彼女に宿っている何かが 時を越えて私たちを幸せな気分にさせてくれる瞬間だった。
you tube https://www.youtube.com/watch?v=OBroeUoYcNw
おまけにエバーグリーンなムードのWhat Do You Want The Boy To Do?もよい感じです。
you tube https://www.youtube.com/watch?v=Owy9K0Vdn28&list=RDOwy9K0Vdn28#t=28
20150816
ビル ラバウンティ:This Night Won't Last Forever
夏の日の夕暮れをいつまでも感じていたいと思わせるアルバム。
東京に出て来る前、10年近く神戸に住んでいた。そこでの思い出は 夏の日、海岸線を走る車中から見る海と 街の景色とその匂い。そんな風景に重なる音楽
エンディングテーマのようで、新しい物語の始まりを感じさせる メローで洒脱な空間。
20150802 ジャンル:音楽
カスパー ダーウィット フリードリヒ:海辺の僧侶
荒涼とした風景の海辺に佇む一人の僧侶 暗い靄が立ち込める海、そして空。不安と共に彼が見つめているのは景色の向こうにある見えないどこか。メランコリックで美しい場所を見つめているのかもしれない。
フェルメール: デルフトの眺望
都市を描いた風景の名作。私は大きく印刷された美術書でこの絵を始めて見た。それは2012年も終わりに近いときだった。全体のムードから細部にいたるまで 釘付けになったかのようにこの絵画に見入っていた。
そこには、自分が想う 美意識への答えが描かれていたように感じたからだった。
“遠いどこかに繋がるなにか” それは過去、現在、未来へと貫いている輝きのような、永遠なるものである。
もしかしたらもっと以前にこの作品をみていたのかもしれないなと思うこともある。しかし、そんな時にはこんな言葉が浮かんでくる......
- 自分の内側に準備ができたときにそれは現れる-
Elton Jhon:Tumbleweed Connection
アメリカ西部の雄大な世界観を舞台に、人生で感じる愛や憂いがここにはあり、全ての曲が燻し銀の輝きを放っている。このアルバムに収録されている曲はその後の彼のイメージと比べて地味な作品なのかもしれない。しかしロック史に残る傑作として語り継がれていくだろう。これを聞くたび、人生というものがドラマチックな場面であるような感動を感じるのだが、おそらくそれは、この作品が力強さと繊細さと、色褪せない輝きを備えてるからだと思う。
20150705 カテゴリー:音楽
太田大八:かさ
この絵本に文章はない。女の子がある雨の日に かさを持っていない父親を 1人 駅まで迎えに行くという道程を描いているだけである。ただそれだけなのに 私はこの作品に感動を受けた。何に対してそう感じたのか。まず、この絵本の背景世界は私の幼少時代に住んでいた街の風景に似ている。そんな個人的にタイムスリップするような世界観も好きなのだが、背景世界は1970年代に存在したようなどこかの街であり、ストーリーに劇的なものは何も無い。しかし、この絵本を読んだ人が気づくであろうことは、この女の子の行動を静かに見つめる誰かがいることである。それは読者自身である以上の誰かである。そしてその誰かは地球のある場所のある女の子の行動を暖かく静かに見つめている。無論作者の視点でもある。しかしそれ以上に、読者の目を通して感じるその存在は、特定することはできない存在であって、その存在と私達が共有するものが'愛”のまなざしであることが、我々を感動させるのである。人間はどんな視点でも世界を見ることができる。実際そのような多様な視点から発生する不安な現象で世界はあふれている。しかし 私達の住む世界が このような"愛"の視点に包まれた そんな何かが見守る世界であることを私は信じている。
"FRANKY AND JOHNNY"(1991)
この映画を見ようと思ったきっかけは1枚のSTILL写真だった。
この場面が醸し出している雰囲気に なぜかとても心惹かれ 釘付けになった。それは 両者のまなざしや画面全体から滲み出るオーラから 言葉を超えるものを感じたからだ。都会が舞台のドラマとして、孤独とともにある温かみを感じさせる 魅力的なシーンである。
ジャンル:映画
LANDSCAPES: Gerhard Rchter
ゲルハルトリヒターが描く風景を眺めていると、遠い宇宙にある地球とそっく
りの星の景色のように思えてくる。昔TVで見たウルトラセブンに「第四惑星の悪夢」というシュールな章があった。ビジュアル的には違うが、両者の根底に流れている 感覚 - 似ているけれど どこか違う場所 - という一抹の不安感には、共通するものを感じてしまう。とはいえ このランドスケープは悪夢ではなく 朧げで美しい。
ジャンル:絵画
MAGAZINE: リッキーリージョーンズ
イノセントな少女が詩をささやくように、しかしエネルギッシュに 澄んだ静けさの中をこだまするように歌う。そんなボーカルとAORなアレンジが絶妙に溶け合い、繊細で暖かく力強い空間に包まれる。このアルバムがさりげなく流れていた夕暮れの喫茶店で 窓から眺めた街の景色、家路に向かう人々、カウンターで1人本を読む女性の姿、そんなものが混ぜ合わさった、 静かで暖かい瞬間を思い出すたび幸せな気分になれる。
20150507 ジャンル:音楽
MAIN STREEM: ロイドコール コモーションズ
きらきらと輝いた気分と同時に少し憂鬱で多感だった頃、この美しくて翳りのあるネオアコースティックサウンドが自分だけの宝物に感じられた1枚。
ジャンル:音楽