カリタ ダイヤミル
このミルを親の代から使用してかれこれ45年くらい経つ。ずっしりと重く3.3Kgもあるが、豆を挽くとき安定していてとても使いやすい。特に手入れもしていないが構造がシンプルゆえに頑丈で、長く生活を共にしている。もっとスタイリッシュなデザインなものもあるのだが、ざらざらとした鋳鉄に焼付塗装と木製の粉受けと真鍮のつまみという無骨な質感とこの絶妙な存在感は唯一無二でいわゆる一生ものの風格が漂っている。毎日2、3回はゴリゴリと豆を挽いているが壊れる気配すらなく、時々ホッパーの蓋を開けて豆が硬質鋳鉄カッターの刃によって擂り潰されていくいく様子をみているひとときが無心になれてとてもいい気分である。魔法的な力を宿しているどこか不思議でかわいい道具である。
20220815