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エゴン シーレ 4本の木

 

ウイーンの表現主義画家エゴン シーレが亡くなる前年に描いた作品

この哀愁漂う黄昏感 葉が落ちつつあり盛りを過ぎて衰えの見え始めたところ この寂しさを嫌う人が結構いるのは知っている。エネルギッシュを好むというのは人間の素直な感覚だと思っている。だけど私はこの絵を見ているととても心が静かになる。それは今の年齢になってということではなく、19才の時からそうだった。それは美意識の問題というこよりこの寂寥感と共にあるそれ以上にどこか温かい穏やかな深みのほうに魅かれるからだ。真ん中に描かれる沈みゆく

太陽に視線が移るとき、脳裏に浮かぶのは何層にも重なった雲の向こうにある到達という言葉である

2022 0811