三角西港
熊本県宇城市三角町。母が生まれ育った町であり私が子供のころから夏休みになれば帰省した場所でもある。親が仕事をリタイア後、この地に戻っていたこともあり、私も時々ここを訪れた。その際に散歩がてら 赴く場所が三角西港だった。ここから見る海と空が好きで、何時間も過ごしたものだった。今回の熊本地震で親はこの地を離れることになってしまったが、ここから見ていた風景は私の中にしっかり根付いてる。私にとって思い出とは風景であり、流れていた風であり、匂いの記憶である。今日で私は46歳という年齢になった。いくつかの人生の節目が過ぎ去って、これからどんな風景を人生の中で見ていくことになるのだろうと、この海の向こうに見える、まほろばのような光を思い出し そう思うのだった。
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